サンダー・ハント

前回、初めて撮った雷の写真を投稿したけど、そういえばずっと雷ばかり撮り続ける人がいなかったかと思って、何となく「サンダー・ハンター」と打ち込んで検索してみたら全くそれらしきものがヒットしなかった。

 

自分としては「サンダー・ハント」というのが撮っていた感覚と照らし合わせてしっくりくるネーミングなのだけれど、ぱっと浮かんだ言葉だったので、当たり前のようにその言葉で世間では通っていないようだった。

なので、「雷 写真家」と検索し直してみると、「日本で唯一人のストーム・チェイサー」ということでヒットして、記事を見て、そうそうこの人となった。「ストーム・チェイサー」だった(ちなみに青木豊さんという方でした)。

ストーム・チェイサーは文字通り嵐を追跡しながら写真を撮っているようで、そのため朝早くから気象庁の情報をチェックして嵐がやってきそうなところに検討をつけ、車などで先回りしてカメラを構えたりしているらしい。たしかに、それは追跡者か、となった。

 

ともかく、この前の撮影から間をおかず夕暮れどきにまた嵐がやってきたので、家のベランダにじっと座り込んでまた雷の撮影に挑んだ。前回は露出のミスがあったので、今回はそれを修正、しかしあとはどんなふうにシャッターを押せばいいのかわからないまま光ってはパシャ、光っては逃し、光っては見とれ、今度は撮って、という具合にぼんやり子どものように遊んだ。

 

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あとから見直すと、こういう写真を自分は使うときがあるのだろうか、と思うのだけれど、それでもこういう勝負はやっぱり写真の基本のひとつではあるのだろうな、と思う。写真のなかの純粋性のひとつ、というか。ひとが写真に求めるもののなかで純粋なもののひとつ、というか。

また雷がきたら撮ると思う。たぶん何も考えずに、写ったら嬉しいという気持ちだけで撮ると思う。たぶんそういう写真にしかならないと思う。